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常泉寺境内の三椏
境内の三椏
神奈川県大和市にある常泉寺は、「花のお寺」「河童のお寺」として親しまれています。 境内には一年中、四季折々の花々が咲き、特に「春の三椏(みつまた)」と「秋の白い彼岸花」が有名です。 常泉寺は、平成7年3月に「かながわ花の名所100選」に選定されています。
三椏
三椏は中国原産で、山地に栽培されるジンジョウゲ科の植物です。 高さは2〜3mで、大変よい香りがします。 枝が三又状に分かれているので、この名前が付けられています。 樹皮は優良な和紙の原料で、楮(こうぞ)、雁皮(がんぴ)と共に紙幣や地図に使われています。
参道の三椏
常泉寺には、参道の両側と庭に約250本の三椏があり、平地で咲く三椏としては日本一だそうです。 三椏は、初秋につぼみをつけ、つぼみのまま越冬し、葉は落葉します。 3月中頃に赤、白、黄色の花が開花します。
今から約20年前に、書に使用する和紙の原料であり、お寺に似合う花という住職の考えで植栽されました。 満開の時期には、70mの参道の両側は三色の三椏の花々で埋め尽くされます。 この参道は『花浄土への道』と呼ばれています。
今年は、山門の工事のため、山門に近い20m程度の参道は立ち入り禁止となっていました。 また、この工事のため、毎年3月下旬から4月の上旬にかけて行われている、「花浄土“みつまた”観游会」も中止とのことです。
貝母(ばいも)
花韮(はなにら)
「花のお寺」常泉寺! 常泉寺では、お寺と地域の人々との結びつきを大切にしたいということから、いつ来ても来訪者が楽しめるようにと、四季折々の花を咲かせているとのことです。 三椏の咲く時期にも、さまざまな花に出会うことができます。
緋寒桜
土佐水木(とさみずき)
??桜
ヒヤシンス
木瓜
常泉寺の宗旨は、禅宗の中の曹洞宗であり、本山は福井県の永平寺、横浜の総持寺です。 常泉寺の開基の関水和泉は、福田村開拓九人衆の一人、広田刑部助の後継者と言われており、天正16年(1588年)の創建とされています。
雪柳(ゆきやなぎ)
柊南天(ひいらぎなんてん)
姫立金花(ひめりゅうきんか)
富貴草(ふっきそう)
雲南枝垂れ黄梅
鈴蘭水仙・(スノーフレーク)
想夫恋(そうふれん)
境内には大和市指定重要文化財の旧中根家の墓地があり、また、明治初年には桃蹊学舎が設置された歴史があり、古木のイヌツゲもある歴史豊かな寺です。 御本尊は木造の聖観世音菩薩で坐像です。制作されたのは江戸時代であろうと伝えられています。
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白雪芥子(しらゆきけし)
寒文目(かんあやめ)
さんしゅゆ
シバザクラ
現在の本堂は昭和7年に落慶したものです。 それ以前の本堂は茅葺きの壮大な建物だったそうですが、大正12年の関東大震災の際に崩壊しました。 その時、屋根がそのままの形で地上に落ち、垂木に支えられて御本尊様と須弥壇は無事だったといわれています。 現在の住職は第24代です。
桃
馬酔木(あせび)
水仙
椿
境内の河童
境内散策路「一木の道」入口
「河童のお寺」常泉寺! 「河童」は水の精霊で川の神、水の神として色々な信仰を受けています。 常泉寺には水の湧き出るところがあり、お寺の名前も「清流山常泉寺」といい、大変水に縁のあることから、「河童」をお祀りしているのだそうです。 境内には300体以上の「河童」が置かれています。
寺を訪問した方々が花々と共に楽しんで頂けるようにと、あちらこちらに配置されています。 寺を訪問する人となかなか接することができない住職が、自分に代わり心を和ませてもらいたいと願い、置かれたものだそうです。 「カッパ七福神」や「河童智(かっぱ)くん」が人気者だそうですが、「河童智(かっぱ)くん」は修理中でした。
河童七福神
アクセス 小田急江ノ島線高座渋谷駅から徒歩5分 拝観料 300円 関連するホームページ 常泉寺 風来坊