散策スポット・北海道東北

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雪の高山散策 (H18.1.28)


高山陣屋門前の広場の雪吊り



上三之町と高山陣屋を結ぶ朱塗りの中橋

高山市は、岐阜県の北部、飛騨地方の中央に位置し、周囲を飛騨市、下呂市、郡上市、大野郡白川村、長野県、富山県、福井県、石川県に囲まれています。

2005年2月に周辺9町村と合併して誕生した新しい高山市は、日本で一番面積の大きな市町村となりました。

高山市は東西が約81
Km、南北が約55Kmもあり、その面積は2177平方キロメートルで、香川県や大阪府よりも大きいのです。

でも人口は10万人弱です。


高山市は面積の92.5%を森林で占められております。

このため、山や川、渓谷、峠などで地理的に分断され、地形的にも大きな変化に富んでいます。

高山市の気候は、標高の高い所が多いため、東北地方北部や北海道南部と似て夏は涼しく、冬は雪が多く寒さが厳しいそうです。

昼夜、夏冬の気候温度差が大きく、冬の冷え込むときは氷点下15度近くまでも下がることがあるそうです。

また、湿度が低く、新雪はサラサラとしてホウキでないと除雪できないほどだそうです。


中橋から宮川を望む



古い街並み(国選定重要伝統的建造物群保存地区)


古い街並み・上三之町



古い街並み・上三之町


古い街並み(国選定重要伝統的建造物群保存地区)


城下町の中心、商人町として発達した一之町、二之町、三之町の三すじの町並みを合わせて古い町並みと呼んでいます。

「飛騨の京都」と呼ばれているように、古い街並みは碁盤の目のようになっています。




出格子のつらなる軒下には用水が流れ、杉玉が下がっているのが造り酒屋、高山祭りでお馴染みの祭り屋台が格納されている屋台蔵、老舗ののれんが軒をつらねています。

何処からともなく香ばしい匂いはみたらし団子・五平餅、飛騨牛の串焼き、手焼きせんべいです。


古い街並み・上三之町



古い街並み・町家


古い街並み・町家



古い街並み・上三之町


飛騨高山の町家の特徴は、奥深い切妻造りの母屋で、1階正面の入口には「大戸」(くぐり戸)、壁面には格子がはめ込まれています。

壁面に格子がはめ込まれているため、外から中の様子はわかりませんが、大戸をくぐって中にはいると、広いスペースがあります。

造り酒屋、民芸品店、お土産などの各種のお店や美術民芸館などの施設になっています。



古い街並みにもさるぼぼが


古い街並み・藤井美術民芸館



すべてが昔日の面影を伝え、まるで江戸時代の町を歩いているような気分になります。

高山市の中心を流れる宮川にかかる橋も情緒豊かです。

特に、高山陣屋と上三之町を結ぶ朱塗りの中橋は、ひときわ美しいです。


古い街並み・上三之町



造り酒屋には「酒ばやし」が


人力車にもさるぼぼが!



古い街並み・飛騨地酒蔵


飛騨の地酒

高山の地酒は、江戸中期からつくられてきました。

山国の清らかな水、飛騨でとれた米、気候風土など酒づくりに大変恵まれた条件を備え、すぐれた味とコクがあります。

市内
8軒の酒造場は、それぞれ独特の銘柄で売り出しています。



大戸をくぐると地酒の銘柄が


大戸をくぐると地酒の銘柄が



高山陣屋・陣屋前朝市


御役所玄関



表御門・門番所


高山陣屋(国指定史跡)


徳川幕府の代官所・郡代所の遺構です。

元は高山城主金森氏の向屋敷でしたが、元禄5年
(1692年)に幕府の直轄地になってから、25代177年間、ここで飛騨の統治が行われてきたそうです。

門番所付きの重厚な御門は天保9年
(1832年)の建築です。



門前の広場では毎日朝市が開かれています。

この陣屋で江戸時代には百姓一揆の大原騒動、維新後は流血事件に発展した梅村騒動も起きています。


明治に入ってからは、県庁、郡役所、支庁、県事務所など代々、地方の役所として使われてきました。

郡代役所の建物が残っているのは全国でも高山だけだそうです。


高山陣屋門前の広場への入り口



陣屋前朝市


陣屋前朝市


江戸時代に別院前で始まった「桑市」を起源にもつといわれています。

高山の名物朝市のひとつです。

高山陣屋前の広場に大小のテントが並び、採れたての季節の野菜や果物を販売しています。




また自家製のものだけを売るというルールがあり、赤かぶやナスなどの漬物も手作りです。

昭和16年頃までは夜市だったが、現在は早朝から始まるので、昼頃には店じまい。種類豊富なのは早い時間、値引きを狙うなら店じまいする直前が良いそうです。


陣屋前朝市



宮川朝市

宮川朝市 各種さるぼぼ



鍛冶橋


宮川朝市


歴史ある「陣屋前朝市」に対し、店舗数を誇るのが、川沿いの「宮川朝市」です。

鍛冶橋から弥生橋まで宮川東岸の約350mの間に、およそ40〜50軒もの露店が横一列に並んでいます。



旬の果物や野菜はもちろん、味噌や餅、漬物、駄菓子や飴細工など、食料品の種類は豊富です。

加えて、衣料雑貨や「さるぼぼ」と呼ばれる高山名物の人形、一刀彫などの民芸品などありとあらゆるものがあり、格安のみやげ物を手に入れるにはもってこいです。

正午には閉店します。


鍛冶橋からの光景 右岸の白いテントが宮川朝市会場



宮川朝市会場

さるぼぼ

さるぼぼは、飛騨高山で昔から作られている人形です。

「さるぼぼ」とは、猿の赤ん坊という意味で、災いが去る
()、家内円(猿)満になるなど、縁起の良いものとされ、お守りとしても使われているそうです。

最近はお土産としても販売されております。


  さるぼぼの由来



各種漬け物


木工品



一位一刀彫り

江戸時代末期、松田亮長が飛騨の象徴である一位材を用いて木目の美しさを生かし、彩色をほどこさない独特の根付彫刻を作り上げました。

これが一位一刀彫の始まりとされています。(伝統的工芸品)


一位細工



鍛冶橋傍のみたらし団子店は観光客に大人気


みたらしだんご(飛騨の味心)


米の粉をねって、竹串にさした団子です。

焼きながら、しょう油につけ、きつね色にこがして食べます。



桜山八幡宮・高山屋台会館


桜山八幡宮


桜山八幡宮は高山北部の鎮守社で、秋の高山祭はこの神社の例大祭です。

創建は仁徳天皇のころで、凶族の征伐にやって来た難波根子武振熊命(なにわねこたけふるくまのみこと)が戦勝祈願をしたのが始まりであると伝えられています。



元和9年(1623年)に2代目高山城主金森重頼が社殿を寄進して再興しました。

現在の社殿は昭和51年(1976年)に改築された総檜造りのものです。

商売繁盛、学問の神、厄除けの神などを祭る5つの社があります。


高山屋台会館

高山屋台会館は、桜山八幡宮境内にあり、高山祭に曳き出す重要文化財の屋台を、多くの人に見てもらうために、11台の屋台を年3回、4台ずつ入れ替えるそうです。

また、高山祭行列を再現展示し、巫女さんがガイドをしてくれるそうですが、時間がなくて巫女さんには会えませんでした。

          風来坊


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