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舞い踊るサギソウ
サギソウ:青葉
昭和記念公園では、8月5日から8月31日までの間、「サギソウまつり」が開催されています。 今年もボランティアの方々が丹念に育てた6万球のサギソウが舞い踊っています。
西立川口ゲートから入場すると、目に前に来場者案内用テントが設置されており、来場者に対する案内のほか、サギソウの解説、栽培管理のアドバイス、写真撮影用のサギソウ鉢の無料貸し出しなどが行われています。 また、テントのそばでは、ボランティアの手製持込による寄せ植え鉢の展示も行われています。
群れをなして飛翔するサギソウ
今年のメインは西立川口サイクルセンター前付近に設置されている「サギソウ大花壇」です。 幅約2m、長さ約10mの花壇に、開花時期の異なる「青葉」「銀河」「輝き」の3種類のサギソウ約30000球が植えられております。
今年はさらに、花木園展示棟前、花みどり文化センター前、JR立川駅構内にも、サギソウミニ花壇が製作展示されています。 また、園内のサギソウの見どころである、さざなみ広場・花木園展示棟・とんぼの湿地を巡るスタンプラリーが行われています。 風来坊、すべてのポイントのスタンプを押し、景品をゲットしました。
ボランティアの寄せ植え鉢のサギソウ:青葉
サギソウの開花期間は1週間程度だそうですが、昭和記念公園では開花時期の異なる3種類のサギソウを栽培しており、1ヶ月近くの「サギソウまつり」の期間に、次々と開花します。 今年はサギソウの開花が少し遅いそうで、8月5日の時点では、「青葉」が5分咲き程度で、「銀河」「「輝き」はまだ咲いていませんでした。
サギソウの歴史 サギソウの歴史は古く江戸時代初期にはすでに栽培の記録が残されています。 現在では生息地の開発と濫獲などが原因で、各地で個休数や生息地の減少が進み、「絶滅危惧種」の一つにあげられています。 昭和記念公園で展示されているサギソウは園芸品種だそうです。
サギソウは、日当りの良い湿原に生えて、夏に可憐な純白の花をつけます。 その花の形が翼を広げた白鷺を連想させることからこの名前がついたと言われています。 サギソウは、地下にほふく茎があり、その先端に大豆ぐらいの球根(球星ともいう)をつけます。 その球根から芽が出て開花し、生育状態が良いと球根の数は1年で2〜3倍に増えるそうです。
花の丈は20センチ前後で、花の直径は約3センチ程度です。唇弁は3つに分かれ、側列片は扇形でフリル状に細かく深く裂けています。 距は細く長さは約4センチ程度です。
大花壇のサギソウ:青葉
サギソウ:銀河
サギソウ:青葉の葉
サギソウ品種の見分け方 昭和記念公園では、「青葉」「銀河」「輝き」の3種類のサギソウを栽培しています。 見分け方は難しいですが、今年は「銀河」を撮影することができました。 写真で青葉と銀河を見比べて見て下さい。 輝きの写真はありません。
青葉 アオバ 開花期8月上旬 花姿が全体に楕円形。羽根の付け根が長い。 葉に紋が入っていない。
サギソウ:銀河の葉
銀河 ギンガ 開花期8月中旬 花姿が全体的に丸い。羽根の付け根が短い。 葉に紋が入っており、葉幅がある。紋の色は「輝き」よりも白い。
輝き カガヤキ 開花期8月下旬 花姿が全体に楕円形。羽根の付け根が長い。 葉に紋が入っており優しい雰囲気、紋の色は「ギンガ」よりも黄色い。
サギソウ:飛翔
ボランティアの寄せ植え鉢のサギソウ:飛翔
昭和記念公園のサギソウ 昭和記念公園では、平成9年度に「水鳥の池」の北岸に約30m2(2m×15m)の仮設花壇を設置し、「多摩サギ草愛好者の会」の協力のもとボランティア活動によりサギソウ約7,000球の植栽を行いました。 その後、ボランティア組織の拡充や栽培技術の向上を重ね、年間を通じ献身的に栽培管理を続けてきた結果、現在では約60,000球のサギソウを開花させるまでになりました。
今日では昭和記念公園の夏の風物詩として、レインボープール、ひまわりとともに、夏季における集客の一助を担っているそうです。 公園ではサギソウボランティアと協力してこのサギソウを大切に保護育成し、また栽培技術を広く普及することで、多くの来園者に末永くサギソウを楽しんでいただきたいと考えているそうです。 今年は、ボランティアの方が自宅で栽培された飛翔という品種が展示されていました。
アクセス 西立川口 JR青梅線西立川駅から徒歩2分 このほか立川口、昭島口、玉川上水口、砂川口があります。 関連のホームページ 国営昭和記念公園 風来坊