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ほおずき市2006 (H18.7.9)


ほおづきを熱心に選別中です!



四万六千日の参拝を済ませ、ほおずきを手に


東京・下町の夏の風物詩「ほおずき市」が、例年四万六千日の縁日に当たる、
79日、10日の2日間、浅草寺(せんそうじ)境内で開かれます。

浅草寺境内には都内や茨城県などの園芸農家から続々と植木鉢が運び込まれ、450店の「ほおずき屋」、350店の売店で埋まります。

そして、賑やかな売声は夜を徹して浅草の夜空にこだまします。



2日間で60万人の人出があるといわれるほおずき市ですが、今年は7月9日が日曜日、10日が月曜日ということで、9日は大変な混雑が見込まれました。


早朝の天気予報では降水確率は午前、午後とも50%ですが、ベランダには薄日が・・・・

最初の予報では日曜日は雨ということで、今年のほおずき市は諦めていましたが、思い切って出かけることにしました。


境内に並ぶほうずき売りの出店



境内は混雑してきました


9時30分過ぎに浅草に着いたところ傘をさしている人もチラホラ、路面は濡れていましたが、雨は殆ど降っていません。 ラッキーと思いつつ、仲見世を通って浅草寺境内へ・・・・・

すでに、ほおずきを持って帰る人も・・・・

でも、朝方浅草付近は雨が降ったためか、出足はやや遅いようで、ほうずき市会場は思ったほどの混雑ではありませんでした!



ほうずき市では、「丹波ほおずき」「千成ほおずき」の2種類で販売されており、その大半は茨城県三和町で生産され、一部は都内の江戸川区などでも生産されています。


このほおずき市の人気者、千成りほおずきは、たった2日間の浅草の四万六千日を目指して、春先から栽培されますが、天候に左右されて、出来不出来の多い植物で、不作の年には値段の高騰を招くといわれております。


境内は混雑してきました



境内に並ぶほうずき売りの出店



ほおずきの準備に余念のないほおずき娘


かつては薬用で実の青い「千成ほおずき」がほとんどでしたが、今では観賞用で実の赤い「丹波ほおずき」が主流になっています。

しかし、今年は「千成ほおずき」が随分と出まわっていました。豊作だったのでしょうか?


このほおずき市は200年近く昔の、明和年中に起こったといわれております。

山東京伝の「蜘蛛の糸巻」によると、芝青松寺の門前ら武家屋敷に奉公していた仲間(ちゅうげん)が、6月23日の朝、庭を掃除中に一株の千成りほおずきを発見し、前夜愛宕権現の霊夢にあずかったことを思いだし、「6月24日の功徳日に青ほおずきの実を、愛宕の神前で鵜呑みにすれば、大人は癪の種(腹の立つ原因)を切り、子供は虫の気を封ずる。」というお告げがあったと吹聴したそうです。


ほおずきの準備に余念のないほおずき娘



さて! どちらにしようかな?


これを早速、翌24日に試みる人があり、不思議と効能があったため、いつしか境内に御夢想の虫薬と称して、青ほおずきの市が立つようになったといわれています。


この6月24日は愛宕権現の本地仏「地蔵様」のご縁日で、しかも四万六千日の縁日と呼ばれていました。



しかしながら元来、四万六千日は観音様の功徳日であったところから、いつしか浅草にもほおずきの市が立つようになり、かえって愛宕をしのぎ盛大になったのだそうです。


因みに青ほおずきは漢方では、解熱剤や婦人の胎熱に特効があるとして、江戸時代に薬用として用いられて来ましたので、満更いわれのないことではないようです。


出店に並ぶほおずき



境内に並ぶほうずき売りの出店



出店に並ぶほおずき


功徳日

室町時代末期から仏さまのご縁日のほかに功徳日が設けられました。

この特別の日にお参りすると100日とか1000日分のお参りの価値があるとして広まったものです。

観音様の功徳日の中で一番日数が多いのが7月10日で、46000日に相当するといわれ、江戸時代から特にお参りが盛んになってきました。



それにしてもこの数、計算したらナント126年分です。

四万六千日という数については、諸説があり不明ですが、単に多いことと解釈して差し支えないようです。

いわば仏縁を結ばせるために考え出された一つの方便云といえるようです。


出店に並ぶほおずき



これお買い得よ!


こんなほおずきも!



出店に並ぶほおずき

したがって、白米一升の米粒は四万六千粒にあたり、この日観音様にお詣りすると、一生を通じて無事息災に過ごすことができるとか、

四六時(1日)の千日分が四万六千で、これが根拠になったとか、

源頼朝が石橋山の合戦に敗れ、源氏ゆかりの将兵を集めて、浅草寺境内に陣したときが7月10日で、その軍勢が四万六千騎あったことからとか、

人間の最高寿命を指すとか、

色々といわれておりますが、すべて茶飲み話の域をでないのだそうです。



ほおずき


ほおずきは枝にぶら下がっている実の中に、球形の「ほんとの実」があります。

子供の頃、この実の中身を楊子などで掻き出して皮だけにしたものを、口に含んで鳴らて遊んだ人も多いかと思います。


ほおずきという名前は、「ほほつき」(頬突き)の意で、子供が口にして鳴らす頬の様子からという説もあります。


ほうずき鉢を片手に呼び込みです



ほうずき鉢を片手に呼び込みです



ほうずき鉢を片手に呼び込みです


また、昔の方言で「オホ」という名前の亀虫がつきやすかったことから「オホヅキ」となり、それがしだいに「ホオヅキ」になった、という説もあるようです。

「鬼灯」:この漢字を読むことができますか。ほうずきだそうです。

「鬼燈」、「酸漿」とも書くようで、いずれも読むのが難しい漢字です・・・・・・



ほうずき鉢を片手に呼び込みです


ほうずき鉢を片手に呼び込みです



ことしも、ほおずき市では、ほおずき鉢を片手に、ほおずき娘たちが呼び込みをしていました。

風来坊、ほおずき娘の誘惑に負け、ほおずきを2鉢も買ってしまいました。

もちろん、千成ほうずき、丹波ほうずき1鉢ずつです。

値段は、風鈴付きで2000円と2500円でした。


千成ほうずきと丹波ほうずきを抱えて



風来坊が購入した丹波ほうずき


風来坊が購入した千成ほうずき



ほおずき市では2日間で約10万鉢のほおずきが売られるそうです。


誘惑に弱い人が随分多いのかな(笑)



風来坊にとっての一番の問題は、このほおずきを誰が世話をするかとかということです。


ほおずきは朝夕、水をやる必要があるそうです。

昨年は・・・・・・でした。

さて、今年は・・・・・



ほうずき鉢を片手に呼び込みです




関連するホームページ

  ほうずき市

  浅草の歴史と観光


              風来坊

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