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何処までも続く曼珠沙華の赤い絨毯
曼珠沙華の赤い絨毯
赤い花な〜ら曼珠沙華・・・・・
その曼珠沙華が100万本!
真っ赤な絨毯のような見事な世界を演出してくれる巾着田! 埼玉県日高市の巾着田では、今年も9月9日(土)〜10月1日(日)の間、曼珠沙華まつりが開催されています。
巾着田のホームページや友人からの情報で見頃を迎えつつある巾着田の曼珠沙華ですが、週末の天気予報は毎週のように傘マーク。 見頃と思われる9月23日(土)、24日(日)も残念ながら傘マーク! ところが日本に接近していた大型台風14号が、北東に進路を変更したことにより、傘マークが晴マークに。早速出かけることにしました。
見渡す限り曼珠沙華の赤い絨毯
巾着田(きんちゃくだ)とは聞き慣れない名前ですね。 日高市内を流れる清流、高麗川(こまがわ)の蛇行により長い年月をかけて形成されたエリア、そのエリアの形がきんちゃくの形に似ていることから、巾着田(きんちゃくだ)と呼ばれるようになりました。
直径約500メートル、面積約17ヘクタールの平地は、昔はそのすべてが水田だったそうですが、現在はごく一部が水田として残っているものの、ほとんどが休耕田となっています。 そして、市民の憩いの場として整備が進められ、現在は菜の花、コスモスなど季節に応じていろいろな花が咲きますが、中でも秋の曼珠沙華の群生地は、辺り一面を真っ赤に染め赤い絨毯を敷きつめたようになります。 毎年多くの人がその美しさに惹かれて訪れます。
何処までも続く赤い絨毯
中間地点付近の曼珠沙華
巾着田周辺の高麗川の岸辺は、彼岸花(曼珠沙華)の群生地で、その規模は幅約50メートル、長さ約600メートルにわたっており、全国的にも最大級のものといわれています。 どうしてこの地域に群生するようになったのかの定説はないようですが、種ではなくて球根で増えるものであることから、川の増水などで流れてきた漂流物の中に、曼珠沙華の球根が混じってきたのが、群生の始まりではないかといわれています。
毎年、咲き誇る曼珠沙華は、ボランティアの方々の手厚いサポートのよって支えられているそうです。 年に2回の草むしりや株分け作業、シーズン時の園内のクリーンまで、数多くの方々の尽力によって、素晴らしい名所が維持されているとのことです。 曼珠沙華の群生地は、早咲き地域、中間地点、遅咲き地域に分かれていますが、風来坊が訪問した23日(土)は早咲き地域、中間地点が8分咲き程度で見頃を迎えておりましたが、遅咲き地域は2分咲き程度でした。
密集する曼珠沙華
おや! 木の上に咲く曼珠沙華
巾着田の最寄り駅は西武池袋線の「高麗駅」です。 この時期、池袋から高麗駅までの直通臨時電車が多数運行されており、東京からのアクセスは比較的容易です。 横浜からの場合ですと、JRの横浜線・八高線・西武池袋線で行く方法と、湘南新宿ラインで池袋に出て、西武新宿線を利用する方法とがあります。 時間的にはあまり変わらないようですが、電車の本数は池袋回りの方が多いようです。
高麗駅に到着すると、駅前に「曼珠沙華花さんぽステーション」が開設されています。 現地へのアクセスや開花情報の案内のみでなく、巾着田入場券や帰りの特急券の販売も行われております。 また、テーブルや椅子も準備されており休憩することもできます。
中間点付近の曼珠沙華 蕾で絨毯に隙間が
まだ蕾の多いエリア
高麗駅から巾着田までは徒歩で約10分です。この時期、高麗川に仮橋が設置され、河原の中に歩行者専用道路が設けられます。 電車で巾着田を訪問する観光客は、この歩行者専用道路によって、狭い車道に沿って歩くことなく、巾着田に行くことができるようになっています。
23日は久し振りの秋晴れということもあって、巾着田は大変な賑わいでした。 高麗駅で入場券を購入するとともに案内のパンフレットをもらって、早速に巾着田に向かいました。 パンフレットを見ると、巾着田までの散策路は曲折が多く、複雑な感じです。
曼珠沙華
でも、心配は全くいりません。 駅で降りた人の大部分は巾着田に向かう人で、長い行列を作って歩いています。 また、散策路には案内板が連続的に表示されていますし、交差点などの危険な場所には交通整理を兼ねた案内の方が立っています。 前の人についていけば、迷うことなく無事に到着です。
また、巾着田は野鳥の宝庫としても知られています。 カワウやサギ、キジやカワセミ、コゲラやシジュウカラなど・・・・・バードウォッチャーにはお勧めのスポットのようです。 風来坊が、巾着田を訪ねた時も、河原で曼珠沙華とは反対方向にカメラを構えている人が何人もいました。
散策路は大混雑
太陽光線で絨毯もマダラ模様
いつの頃からか、人里に姿を現した曼珠沙華は、中国から伝来した植物です。 茎先に花筒を漏った花を5〜8個、放射線状につけ、細くて長いおしべとめしべが外に伸びる、独特の花姿です。 曼珠沙華は地方の俗名が多く、数多くの方言がありますが、「彼岸花」の語源は、秋の彼岸の頃に花が咲くことから名付けられたようです。
また、お目出度いことが起こる兆しに、赤い花びらが天からふってくる仏教の経典から、「天上の花」という意味で、曼珠沙華と呼ばれています。 豪華なシャンデリアのような美しい花から、属名は、ギリシャ神話の海の女神の名前「リコリス」と名付けられています。 外国では、艶やかな花として観賞用にも親しまれているようです。
白い曼珠沙華
黄色の曼珠沙華
赤い曼珠沙華
早咲きエリアの赤い絨毯
あいあい橋
あいあい橋 平成8年に完成した、歩行者専用の橋です。全長91.2mの日本最大級の木造トラスト橋です。 高麗の自然に溶け込むのどかな景観は「彩の国さいたま景観賞」を受賞したとのことです。 あいあい橋付近は、曼珠沙華の遅咲きエリアで、橋の上から見ても、絨毯にはほど遠い光景でした。 1週間後には素晴らしい絨毯が見られるのではないでしょうか?
高麗郷民俗資料館 また、あいあい橋を渡ると高麗郷民俗資料館があります。 高麗郷民俗資料館は、高麗地方の歴史や文化、暮らしを学べる資料館です。 農具や民具、家具などの展示物が、当時の様子を伝えています。
あいあい橋の上から遅咲きエリアを望む
遅咲きエリアは2分咲き程度!
アクセス 西武池袋線高麗駅から徒歩10分 JR八高線高麗川駅から徒歩40分 駐車場 巾着田の中に大型駐車場あります。 料金500円
入場料 1日200円 1日入場料ですので、何回で出入りしてもOKです。 売店や便所は曼珠沙華の散策路にはありませんので、必要に応じて出入りすることができるようになっています。
白い彼岸花もちらほらと
関連するホームページ 巾着田 風来坊