散策スポット・北海道東北

散策スポット目次

HOME

前ページ

次ページ

塩船観音寺 (H17.5.5)

塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺展望台からの光景



本堂裏手の散策路からの展望


塩船観音寺は多摩の静かな山並を背にしてツツジ、アジサイ、百日紅、萩、彼岸花、山茶花と四季を通じて花が咲き、花の寺として参詣者の目を楽しませてくれますが、特にツツジが有名です。

4月中旬から5月中旬にかけて行われる「つつじ祭り」には10万人を超える参詣者が訪れるそうです。

一望を見渡せるすり鉢状の境内には、約15種類、1万7千本のつつじが植えられています。早咲き、中咲き、遅咲きの順に咲き、

例年4月末から5月のゴールデンウィークにピークを迎えます。

5月3日の大祭には、真言宗修験道の紫燈護摩が焚かれ、山伏の行列、そして、真っ赤になった火の中を真言を唱えながら、火渡りの荒行が行われ、その壮大さは見事だといわれています。


上部散策路から東側斜面を望む


上部散策路からすり鉢状境内を望む 左下は休憩所

塩船観音寺へのアクセスを調べるとJR青梅線の河辺(かべ)駅から多摩バス・都バスに乗車して塩船観音入口下車、徒歩10分とある。

地図で調べると河辺駅から塩船観音寺入口までは2km程度なので、バスの本数が少ない場合は、タクシーか散歩がてらに歩けばよいと腹をくくって出発した。

家内は花粉症のためパスしましたが、結果的には正解でした。何と境内には、いずれの写真にも写るほどスギが林立していました。

JR青梅線河辺駅の改札口には「塩船観音寺方面」の案内板があり、北口に出るとバスターミナルには多摩バスの係員が数名いて、案内及び割引切符の発売に当たっていました。

塩船観音寺の「つつじ祭り」の期間は、川辺駅北口から塩船観音寺入口までの臨時バスが運行されるとのことで、バスもそこに待っていました。

次の列車の到着で座席が埋まり、出発ということで比較的スムーズに潮船観音寺に到着できました。


上部散策路から西側斜面を望む 真ん中下方が休憩所



西側斜面から境内を望む 展望台は左奥



本堂近くからの境内の展望

観音寺仁王門から、阿弥陀堂、本堂を経て境内に入ると一面のつつじが目に飛び込んできます。

1万7千本のつつじのお出迎えという素晴らしい景観です。すり鉢状の境内は一番高いところに散策路が設けられており、上からつつじを眺めながら、一周することができます。

また、すり鉢状の斜面にも散策路が設けられており、さまざまな角度からつつじを眺めながらの散策ができるようになっています。


境内に咲き誇るツツジ


一面のツツジの中を散策する人


また、すり鉢状の境内のちょうど底に当たる部分に休憩所があり、100名程度の人が座って休憩できるようベンチが準備されています。

このベンチに座ると、どちらを見上げてもつつじが眼前に広がるという素晴らしい眺めを味わうことができます。

近くに臨時の売店がありますが、売店利用者のベンチというわけではなく、誰でも気楽に座れるという点も素晴らしいです。


一面のツツジの中を散策する人



休憩所からの展望



境内のツツジ 頂上には展望台


すり鉢状の境内の上から、下から、斜面からとさまざまな角度から1万7千本のつつじを堪能しました。

境内には敬宮愛子内親王殿下ご誕生を記念して植樹された、内親王殿下のお印ゴヨウツツジも見事な花をつけていました。


境内のツツジ

新宮様御誕生記念のゴヨウツツジ


アクセス

JR青梅線河辺駅からバスで塩船観音寺入口下車 徒歩10分

駐車場は約200台駐車可能で料金は700円です。このほか付近に臨時駐車場があります。

開園時間&入山料

開園時間は午前8時から午後5時までで、入山料は大人300円、子供100円です。

          風来坊


上部散策路からの展望



塩船観音寺



塩船観音寺境内


塩船観音寺は、京都市伏見区の醍醐寺を総本山とする、真言宗醍醐派の別格本山です。

大化年間(645年〜650年)に若狭の国の尼僧・八百比丘尼(やおびくに)が1寸8分の紫金の千手観音像を安置したのが開山と伝えられ、平安時代の貞観年間(859年〜877年)には、比叡山の僧・安然和尚が12の僧坊を建立して、興隆を極めたと伝えられています。

観音寺は立地的に青梅街道にほど近く、南に行けば御岳山〜高尾山、大山へ、北に行けば子の権現〜高山不動〜秩父の観音霊場へと山岳信仰の修験行者の通り道であったと推察されています。

しかし、明治時代の神仏分離令、修験道の廃止麗などによって大打撃を受け、寺運は一時衰退しましたが、地域の有志の人々の手により山内が整備され、境内一面にツツジが植えられて復興を遂げたそうです。


仁王門



阿弥陀堂

仁王門

三間一戸の八脚門で、屋根は切妻造りです。建立年代は室町時代末と考えられています。昭和38年に重文に指定されています。

阿弥陀堂

建立年代は室町時代末とされています。内部には、ヒノキ材寄木造りの阿弥陀三尊像が安置されています。昭和38年に重文に指定されています。

本堂

本堂は室町時代末期の建立といわれ密教堂形式で、外観は簡素で桁行7間、梁間6間の大きさで、屋根は寄棟造りです。

昭和38年に重文に指定されています。



招福の鐘

招福の鐘

この招福の鐘は、一人一人が幸福になるように祈りながら撞くために建立されたものだそうです。1回撞くための奉納料は100円です。

風来坊が境内にいる間、間断なく鐘の音が聞こえておりました。

大スギ

観音堂登り口の両側に東京都天然記念物に指定されている大スギがあります。

左側のスギは目通り幹囲6.96m、高さ38.6mです。右側のスギは目通り幹囲5.86m、高さ41mです。写真は左側のスギです。



関連するホームページ

   塩船観音寺


              風来坊


天然記念物のスギ


目次  TOP 前ページ 次ページ