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染井門から右手に入った水香江の紅葉
六義園は元禄15年(1702年)川越藩主柳沢吉保が築造した庭園で、江戸の大名庭園の中で現存する屈指の名園と言われています。 昭和15年8月、史蹟名勝特別記念物保存法によって名勝の指定を受け、昭和28年4月特別名勝となり、日本でも特に勝れた名園として大切に保存されています。
山陰橋からつつじ茶屋方向を望む
山陰橋から水香江を望む
庭園の北部に最大の築山、藤代峠を設け、各所に桃の茶屋、滝口の茶屋、吟花亭、熱海の茶屋、つつじの茶屋、芦辺の茶屋等のあずまやを配しています。
「六義園」という名前は、中国の古い書物である毛詩に配されている、賦・比・興・風・雅・頌の六義に由来する和歌の六体によるものです。 「六義園」を「むくさのその」と呼ばせ、館を「六義館」と書いて「むくさのたち」と読ませています。
ささかにの道(蛛道)付近の紅葉
紅葉に染まるつつじの茶屋
六義園では、秋になると、約400本のモミジが園内各所で色づきます。 特に園の北西の、滝見茶屋、水香江、せんけいの流れ、山陰橋付近は、様々な木々の紅葉が混じり合い、風光明媚な景色となります。 また、つつじ茶屋周辺の紅葉も、赤い色彩の中に茶屋がよく栄え、なかなかの情緒を感じさせてくれます。
六義園は、通常は駅から7分ほどの門からしか入門できませんが、紅葉の時期には駒込駅に近い「染井門」が開かれます。 「染井門」のすぐ近くが、園の北西部の、紅葉の見所に当たるのです。 「染井門」の方向は、鬼門に当たるため通常は開かれないとか!
吹上峯の紅葉
吹上茶屋付近の紅葉
風来坊、12月3日に訪問しましたが、少し遅かったという感じです。 それでも結構紅葉を楽しむことができました。 残念ながら、天候に恵まれず、雲の間から時に差す太陽の光が頼りでした。
渡月橋付近は大混雑
六義園は作庭にあたり、吉保自身の培った文芸趣味の思想に基づき、自分から設計し、7年余りの歳月を費やして池を掘り、山を築き、流れを見せて、紀州和歌の浦の景勝を、あるいは「万葉集」や「古今集」から名勝を選び、園内に88個所の景勝地を設定しております。 その中から、紅葉の名所付近について紹介します。
渡月橋の紅葉
渡月橋付近の紅葉
つつじ茶屋 明治年間、岩崎氏の代に、つつじの古木材を用いて建てられたこの四阿は、幸いにも戦災を免れ、現代にその希少な姿を伝えています。 渡月橋 「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影そさひしき」の歌から名づけられた石の橋。2枚の大岩の重量感が、あたりの雰囲気を引き締めています。
山陰橋の紅葉 ここも常に混雑です
ささかにの道 ささかにとはクモの古い呼び名で、老が峰の北側を通る樹幹の小道はクモの糸のように細いところから、そう名付けられました。 土橋 千鳥・白鴎・山陰・藤浪と名の付いた園内四箇所の土橋。 土留めの瓦の隙間に生える夏草が、そこはかとない風情と醸し出しています。
出汐の湊から中の島、田鶴橋を望む
出汐の湊付近から吹上茶屋を望む
出汐の湊 大泉水の池畔の名の一つ。入口に一番近く眺めのよいところ。右手に中の島を、左手には蓬莱島が、そして対岸には吹上浜がみえます。 妹山・背山
中の島にある築山。古くは女性のことを妹、男性のことを背と呼んでおり、この中の島は男女の間柄を表現したものです。 イザナギ、イザナミの故事にちなむ「せきれい石」もあります。
入園料 300円 アクセス JR・地下鉄南北線「駒込駅」から徒歩7分(染井門は徒歩1分) 都営地下鉄三田線「千石駅」から徒歩10分 駐車場はありません。
千鳥橋からの光景
水香江の紅葉
関連のホームページ 六義園 風来坊