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水の色
堀切菖蒲園
平成17年度の葛飾菖蒲まつりが、6月1日(水)〜20日(月)まで開催されました。 葛飾菖蒲まつりは堀切地区の堀切菖蒲園と、水元地区の水元公園の2ヶ所で行われております。 堀切菖蒲園には200種類6000株の花菖蒲が、水元公園では約80種類14000株の花菖蒲が咲き誇るそうです。
風来坊、6月7日に堀切菖蒲園に行って来ました。 インターネットで調べたところ6部咲きということでしたが、大丈夫だろうと思って行ったところやはり少し早かったです。 あちこちが歯抜けになっており、残念ながら全景の画面をお届けできません。
朝露
堀切菖蒲園のある堀切は綾瀬川に沿った低湿地で、この付近は染井、向島などとともに昔より特に花菖蒲の栽培に適している所とされています。 堀切に初めて花菖蒲が伝来したのは、いつ頃か明らかではないようです。 一説によると、室町時代に堀切村の地頭久保寺胤夫が家臣の宮田将監に命じて、奥州郡山の安積沼から花菖蒲を取り寄せて自邸に培養させたのが始まりと言われております。
金鶏
蛇の目傘
また一説としては、文化年間(1804年〜1817年)堀切村の百姓小高伊左衛門が花菖蒲に興味を持ち、本所の旗本万年録三郎「十二単衣」を、花菖蒲の愛好家松平左金吾から「羽衣」「立田川」などの品種を乞い受け繁殖させたのが始まりとも言われています。
五湖の遊
富沢
雪国
やたのかがみ
堀切で最初の菖蒲園は、江戸時代末期に開園した小高園で、明治に入ると武蔵園、吉野園、堀切園、観花園などの菖蒲園が開園されたそうです。 この堀切菖蒲園は堀切園の跡です。 他の菖蒲園は閉園、廃園などにより、その菖蒲田は埋められ、殆どが宅地に替わり家が建ち並んでいるようです。
十二単
桃児童
現在、堀切菖蒲園には200種類、6000株の花菖蒲が植えられており、江戸時代の有様をしのびながら、数多くの江戸花菖蒲を観賞できるのが特徴です。 見頃は、6月上旬〜中旬頃で、特に早朝や雨の日にしっとり濡れた花菖蒲は由緒あるものだそうです。
日本海
小笹川
夢野の鹿
「かつしか」という地名は、現在は「葛飾」と書きますが、万葉集や和名抄などの古い文献には「勝鹿」とか「葛餅」あるいは「可都思加」など、いろいろな文字が使われています。 現在の「葛飾」の文字に統一されたのは、寛永6年(1639年)の徳川氏の検地以後のことだそうです。
妙義の森
長良川
「かつしか」の名称のおこりについては、アイヌ語説、国語解釈説、または南方系民族によってつけられたという説など、まちまちで定説はないようです。
五月晴れ
沖津白波
万里の響
潮来の夢
菖蒲と花菖蒲 花菖蒲、アヤメ、カキツバタは、いずれもアヤメ科に属し、近縁関係にあります。 形態的には大変区別しにくいものです。 一応の見分け方としましては、アヤメは、葉も茎も細く、濃い緑色で花びらの付け根部分は褐色の「絞に目」模様があるのが特徴で、花の形は小さく小輪咲きとなります。
相生
ピンク・フロースト
また、カキツバタは、葉が幅広く、黄色みを帯び、葉の芯は細く小さく、花の付け根部分は黄色で、花は中くらいで、中輪咲きとなります。 花菖蒲は、葉が中くらいで葉の芯は太く、花の付け根部分は黄色で、花の形は大きくて大輪咲きとなります。
笑布袋
夢の里
宇宙(おおぞら)
ところで、「いずれアヤメかカキツバタ」などと昔から良く似たものの例えに使われているのは、アヤメという名が、花菖蒲やアヤメ、カキツバタなどの総称として使われていて、用語上の混乱があるところからもきているようです。
滋賀の浦波
日月(じつげつ)
五月の節句(菖蒲湯)に使われている菖蒲は花菖蒲(アヤメ科)ではありません。 これは、サトイモ科の植物で、葉と茎に独特の香りがあります。葉の形がよく似ているところから名前も似るわけですが、アヤメ科の花菖蒲や、アヤメ、カキツバタ、黄菖蒲などとは全く別種のものだそうです。
稚児化粧(ちごけしょう)
鶴鵲楼(かくじゃくろう)
追風
アクセス&入園料 京成本線「堀切菖蒲園」駅から徒歩10分。 駐車場は荒川河川敷で1日1回500円ですが、菖蒲まつりの期間は大変混雑するそうです。 堀切菖蒲園への入園料は無料です。
関連するホームページ 葛飾菖蒲まつり 堀切菖蒲園04はこちら 風来坊
翠映(すいえい)