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資料館裏の紅葉
岡山県備前市にある閑谷学校へちょびっと行ってみました。 別の用事の合間の空き時間だったし、名所としての紅葉の季節には遅すぎましたが、残りのもみじに恋々とひと時を過ごしてきました。
今から330年前の藩政時代、岡山藩主池田光政の命により建設・開校されたもので、庶民のための地方のリーダーを育てる学校でした。 現存する庶民を対象とした学校建築物としては、世界最古のものとして、閑谷学校の建造物の殆どは国宝や重要文化財に指定されています。
校門、奥に見えるのは聖廟
閑谷神社前の紅葉
校門 この学校の正門で鶴鳴門と呼ばれています。 正面奥には孔子を祭る聖廟があります。
閑谷神社
紅葉
閑谷神社 聖廟に向かって右側にあります。 学校の創始者・池田光政を祀っています。
聖廟前の楷の木の黄葉
聖廟 一番高いところに建っている聖廟には孔子が祀られています。 聖廟の前の一対の楷(かい)の木は秋には見事な黄葉となりますが、訪問したときは既に遅く、右側は全て落葉し左側の木に少しだけ黄葉が残っていましたが、時期さえよければ息を呑む美しさであろうと思われました。
講堂(国宝) 備前焼の屋根瓦がどっしりとした建物で、雨水に対する万全の対策がとられた手の込んだつくりになっています。
講堂
講堂内部の「克明徳」の額
拭きこまれて黒光りする講堂
紅葉と公門、大屋根は講堂その左は飲室
床や柱は長年ここに学んだ生徒たちによって拭き込まれ、黒光りしています。
飲堂 先生と生徒の休憩所です。 中央に炉が切られており、傍らには「斯炉中炭火之外不許薪火」と彫られています。 炭火以外は入れてはいけません」ということでしょうか。
飲室(講堂に続く左側)
飲室門(飲室への出入り門)
井戸のあとと石塀
石塀と紅葉
石塀 校地を取り巻く石塀の長さは765メートルにも及びます。 石組みは「切り込み剥ぎ式」と呼ばれる精巧な組み立てであり、塀の上側は丸く仕上げられ、他に例を見ない独特の景観をみせています。
閑谷学校は、紅葉の名所であると同時に、春のさくら・冬の椿と梅と四季折々に美しいだろうと思われます。 備前焼のふるさと・備前市に来られた時は、お立ち寄りになることをお勧めいたします。 麗
学校近くにあった花火のような柿の木