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小石川後楽園  風来坊 (H15.11.23)



大泉水と紅葉

1 小石川後楽園の概要

 小石川後楽園は、江戸時代初期の寛永6年(1629年)に水戸徳川家の祖である頼房が、江戸の上屋敷の庭として造ったもので、二代藩主の光圀の代に完成しました。

 光圀は造園に当たり明の儒者である朱舜水の意見をとり入れ、中国の教え「(士はまさに)天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から「後楽園」と名づけられました。


 庭園は池を中心にした「回遊式泉水庭園」になっており、随所に中国の名所の名前をつけた景観を配し、中国趣味豊かなものになっています。また、本庭園の特徴として各地の景勝を模した湖・山・川・田園などの景観が巧みに表現されています。

 11月23日、紅葉を求めて小石川後楽園を訪問しました。お庭に入ってすぐ左のところで、うすピンクの冬桜が迎えてくれました。この冬桜は年に二度咲くそうで、23日も咲いておりましたが、私の知識不足と紅葉という先入観でそのまま通り過ぎてしまいました。



通天橋

徳仁堂

 順路にしたがって左に進むと、渡月橋があり、その下を流れるのが大堰川です。この庭園で河の景色を代表する場所です。河の名は、京都嵐山の下を流れる大堰川にちなんでおり、昔は神田上水から水車で水を汲みあげて流していたそうです。

 大堰川の上流の方に赤い橋があり、やはり京都にちなんで通天橋と名付けられております。紅葉の時期には周りの紅葉が朱塗りの橋を引き立てるそうです。


 通天橋を渡ると徳仁堂があります。この建物は、光圀18歳の時、史記「伯夷列伝」を読み感銘を受け、伯夷、叔斉の木像を安置した堂です。得仁堂の名前は孔子が伯夷・叔斉を評して「求仁得仁」と語ったことによります。

 円月橋は、光圀があつくもてなした明の儒学者朱舜水が設計したといわれる石橋です。水面に映る様子が満月のように見えるので、この名がつけられたそうです。


円月橋

酒邸 九八屋


 松林の中に立つ、茅ぶきの風流な建物が九八です。江戸時代の酒亭を庭の景観としてとりいれたものです。もとの建物は戦災で焼失したため、昭和34年に復元されました。亭名の九八は、江戸時代、「酒は昼は九分目、夜は八分目が適量」といわれていたことに由来します。



 内庭は水戸藩書院のあったところです。昔は唐門によって仕切られ、大泉水のある「後園」と分かれていました。池を中心にした純日本式の庭園は、昔の姿をそのままとどめているといわれてます。


内庭

竹生島と紅葉



2 アクセス

 JR飯田橋駅東口から500m、歩いて8分です。東口を出て左に進むとすぐに歩道橋があります。この歩道橋から先はは30〜50m間隔で案内板がありますので、間違うことはないでしょう。

 都営地下鉄大江戸線飯田橋からは歩いて3分です。その他東西線・有楽町線・南北線飯田橋下車徒歩8分、丸ノ内線、南北線後楽園下車徒歩8分です。

 駐車場はありません。



3 小石川後楽園を紹介しているHP

   小石川後楽園


                風来坊  


大泉水と紅葉
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