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半僧坊参道
鎌倉アルプスといわれる山々を尾根伝いに歩く、天園ハイキングコースに行って来ました。 北鎌倉から天園ハイキングコースには、明月院の近くから入るコース(無料)と、建長寺の境内から入るコース(建長寺の拝観料300円が必要)があります。 今回の散策順序は、JR北鎌倉駅⇒建長寺⇒半僧坊⇒十王岩(147m)⇒鷲峰山(127m)⇒大平山(159m)⇒天台山(141m)⇒貝吹き地蔵⇒瑞泉寺⇒大塔宮(鎌倉宮) ⇒バスにてJR鎌倉駅です。
JR北鎌倉駅から大塔宮まで約8Kmのコースです。 インターネットでは健脚コースと紹介されていました。
どこまで続く? この石段
え!この石段を登るの?
半僧坊の鳥天狗
方丈の奥にある庭園を右手に見ながら、なだらかな坂道を200mほど進むと参道になります。参道を進むと行く手を石段に阻まれます。 ここから約120mの高さにある半僧坊まで石段を一気に登ることになります。 なだらかな坂をハイキング気分で登る程度に考えていた風来坊はいきなり試練を受けることとなりました。
御本宮まで785段の石段がある四国琴平の金刀比羅宮ほどではありませんが、酷暑のために散歩をサボっていた風来坊には結構ハードな石段でした。 半僧坊に登る最後の石段の手前で鳥天狗が出迎えてくれました。
鳥天狗
半僧坊のお堂
鎌倉建長寺半僧坊縁起 建長寺半僧坊は今から5代前の住職霄貫道老師が、ある夜、お坊さんのような、また俗人とも思える白髪の老人と山中で会い、「私を関東のいずれかの清浄な所に招いて下さるなら、その所いよいよ栄え、ありがたいことが絶えることがない」と告げ、姿を消してしまった霊夢を見られました。
その姿こそ半僧坊の真姿で建長寺の鎮守に相応しいと早速住職自ら静岡県奥山方広寺に出向き御分身を願われ、明治23年5月建長寺の内で最も景色の良い勝上嶽に安置され直ちに勝上教会を作り、その後お堂を創建しました。 ここの半僧坊は霊験あらたかで、家内安全、商運隆昌、厄災消除、安産守護、大漁祈願、交通安全、合格祈願等々の御利益はまことに尽大なものがあるそうです。
半僧坊
勝上嶽からの展望 右下は建長寺
半僧坊からさらに急な坂を5分ほど登ったところが、天園コース3大ポイント(勝上嶽展望台、十王岩、天園)の一つ、勝上嶽展望台(147m)です。 前方に鎌倉市街及び相模湾を望むことができる素晴らしい展望です。 空気が澄んでいる時は富士山も望むことができるそうです。 眼下には建長寺が見えます。建長寺の裏手から、一気に石段を登らなければならない理由が展望台にきてやっとわかりました。
勝上嶽で明月院登山口からの登山道と合流します。 勝上嶽からは鎌倉アルプスといわれる山々の尾根を歩くハイキングコースとなります。 鎌倉アルプスは日本で最も低いアルプスで、120mから160mほどの山が続いています。
ハイキングコース
急坂の続くハイキングコース
山の高低差が少ないため、比較的なだらかなところも一部ありますが、健脚向きコースと紹介されているだけあり、コースの大部分は岩場を登ったり降りたりと起伏に富んでいました。 しかしながら、このコースを歩いている人の大半が50代〜60代の方で、また女性の方も多く壮年パワー、女性パワーを強く感じさせられました。 ベテランは杖を準備しています。
勝上嶽から約5分で十王岩(147m)に到着です。 大きな岩を登った上からの展望が第2のポイントです。 ここからの展望では海岸から鶴岡八幡宮に真っ直ぐに延びる若宮大路が展望できます。 若宮大路の一番手前が段葛です。
十王岩岩からの展望 鎌倉市街地の中央は若宮大路
太平山山頂から
十王岩から少し下ったところに四叉路があり、右手に坂を下ると覚園寺を経由して大塔宮(鎌倉宮)に出ることができます。 瑞泉寺は尾根に沿って真っ直ぐ進むことになります。 鷲峰山(127m)を経由して、急な坂道を上ったところが太平山(159m)です。
山頂の反対側は大きな岩場があり、その先に大きな広場が広がっております。 これまでの狭い道からは想像できないような大きな広場です。 岩場や広場では多くのグループが、腰をおろして歓談しながら昼食を食べておりました。
太平山山頂への道
峠の茶屋
広場を抜けて約200m進んだところが3番目のポイントの天園・六国峠山頂で、峠の茶店があります。 峠の茶店といっても、200人程度の席があります。 ちょうど昼食時で結構繁盛しておりました。 茶店からの展望も、その先の天園休憩所からの展望も素晴らしいです。
天園休憩所から天台山(141m)を経由して瑞泉寺までは下り坂です。 こちらの方は最後に少しなだらかな石段があるだけですが、結構急な坂道です。 天園ハイキング別冊 (建長寺・瑞泉寺)
風来坊
天園休憩所からの展望 鎌倉市街の向こうは稲村ヶ崎