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鎌倉散策・あじさいを訪ねて No1  (H16.6.10)

明月院


明月院・総門から山門への参道


明月院境内


鎌倉ぶらぶら」の「花暦の散策コース」に「6月花暦散策 あじさい」が紹介されています。

今回は、この散策コースを参考に、JR北鎌倉駅⇒明月院⇒浄智寺⇒東慶寺⇒JR北鎌倉駅⇒JR鎌倉駅⇒江ノ電鎌倉駅⇒江ノ電極楽寺駅⇒成就院⇒長谷寺⇒光則寺⇒江ノ電長谷駅のコースで、あじさいの旅に出かけました。


明月院


鎌倉のあじさいといえば、名月院と誰もから答えが跳ね返ってきます。したがって、観光バスツアーの見学者が来訪する前に、訪問することが適当です。

今回の旅では、一番最初に、しかも比較的早い時間に明月院を
訪問することとしました。


明月院総門付近


明月院開山堂付近



JR北鎌倉駅から円覚寺側に出て、線路沿いに300mほど歩き、案内にしたがって左折してさらに200mほど進むと、明月院です。


明月院は通常は9時開門ですが、あじさいの季節の6月は8時半に開門されます。

「あじさい寺」と呼ばれるだけのことはありますね!



風来坊、少し遅れて9時15分の到着でしたが、平日だったこともあり、まだ比較的空いていました。

でも、境内を散策するうちに、次第に混み始めました。

風来坊が明月院は出る頃には、入口が2箇所に増え、かつ見学者が続々と訪れていました。


額あじさい


明月院境内


境内のあじさい



明月院には境内に多くのあじさいが植えられ、「あじさい寺」とも呼ばれています。

明月院のあじさいは
8割から9割が日本古来からの品種、「姫あじさい」です。



「姫あじさい」は、空や海の色のように淡い青色から深い青に日ごとに濃くなっていくのが特徴だそうです。


明月院境内の姫あじさい


姫あじさい



明月院では、意図的に青色のアジサイを中心に植えて、一年中手入れをして、心をこめて育てているそうです。



青一色のあじさいも、色とりどりのあじさいとは異なった趣があります。


隅田の花火


柏葉紫陽花



拝観料等

拝観料 300円

この時期、入園料500円を支払って後庭園を彩る花菖蒲を見学することができます。


浄智寺


浄智寺楼門


甘露の井とあじさい


浄智寺


明月院を出て、元の道を200mほど戻り、丁字路を左に(鎌倉方面)50mほど進むとJRの踏み切りがあります。

右に進むと円覚寺やJR北鎌倉駅です。

踏切を渡って、30mほど進み左手に入ると浄智寺です。


参道入口の石橋のほとりに、鎌倉十井の一つ「甘露の井」があります。

その側に額あじさいが綺麗な花を咲かせていました。


参道のあじさい


参道のあじさい



浄智寺のあじさいは楼門までの参道の両側に多くのあじさいが植えられています。

境内にはあじさいは少ないため、参道のあじさいを見学した後、拝観料を支払わずに、入口手前でUターンするベテラン見学者もいるとか!



鎌倉街道から浄智寺に入る道路脇の民家に珍しい渦あじさい(別名おたふくあじさい)が見事な花を咲かせていました。

渦あじさいは参道にも咲いていました。


渦あじさい(別名おたふくあじさい)



境内の中には合歓の木が咲いていました。


拝観料

拝観料は150円です。


 浄智寺関連のページ


東慶寺


東慶寺山門


山門への石段右側のあじさい


東慶寺


浄智寺から北鎌倉方向に鎌倉街道を3分ほど進むと左手に駆け込み寺として有名な東慶寺があります。




三下り半の離縁状があった時代、男には理由がなくても妻を離縁する権利を持っていました。

反対に、女はいくら虐待されても、夫から離縁状をもらわないかぎり死ぬ以外に別れることはできなかったのです。

そんな時代に、駆け込めば必ず別れられるお寺が東慶寺でした。

それだけに、ここへ駆け込んできた女は、さまざまな過去を背負っていたのです。


鐘楼付近のあじさい


山門から境内を望む


男尊女卑の当時、それを当然だと思っていたのは男だけではありません。

駆け込む者を不心得者と見ていた女たちの視線にも、堪える覚悟がなければなりません。

家を出たものの途中で足を止めたもの、門の前で捕らえられた女房、駆け込みながらも説得されて仕方なく帰縁した女など、黙って涙を流した例も決して少なくなかったことでしょう。


東慶寺を詠んだ川柳は数多く、当時の女たちの物語が色褪せることなく、現代にも息づいているようです。

江戸時代の人情本に登場していることからも、この寺が人々の間で話題にのぼり、また親しまれていた様子がうかがえます。


境内のあじさい


黒姫あじさい


尼寺の時代、鎌倉街道沿いにある御門から中は、男子禁制。

門前で追っ手に捕まえられそうになった時には、かんざしや草履など身につけていたものを投げ込めば、駆け込みは認められていたそうです。


東慶寺境内


山門への石段の両側では、色とりどりのあじさいが出迎えてくれました。

石段を登り山門をくぐれば、左に鐘楼が見えます。

鎌倉市指定の文化財である銅鐘は、補陀洛寺のものでしたが、戦国時代の分捕り品として土中に埋められ、のちに農民によって東慶寺境内から掘り起こされたと伝えられています。


茶室側のあじさいと花菖蒲


茶室側の花菖蒲


東慶寺は、四季を彩る花の寺としても有名で、鎌倉でも屈指の寺の一つだそうです。

初夏にはあじさい、花菖蒲のほか、岩タバコ、ナツツバキが有名です。

茶室の前は花菖蒲が満開でした。



松ヶ岡宝蔵の裏手では山法師が満開でした。


山法師


岩タバコ


松ヶ岡宝蔵から更に奥へ参道を進むと、右手の岩壁は岩タバコが満開でした。

50mほどの岩壁を岩タバコが埋め尽くすさまは壮観です。

岩タバコは東慶寺の他、成就院、長谷寺、浄智寺でも見ることができます。

東慶寺からJR北鎌倉駅に向かいました。


アクセス&拝観料

JR北鎌倉駅から徒歩5分。

拝観料は100円です。

  東慶寺関連のページ


  成就院 長谷寺のあじさい


               風来坊

岩タバコ
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