海蔵寺から元の道を戻り、JR横須賀線のガードの手前を線路沿いに約1km進むと鎌倉駅です。海蔵寺から鎌倉駅までは約20分ですが、その道筋の右側に英勝寺、寿福寺、八坂神社があります。
本日はこれらのお寺をパスして、鎌倉駅から江ノ電に乗車しました。民家の軒先を掠めるように進んでいく江ノ電の曲芸に家内は感激していました。
また、窓からの庭先に咲く梅の眺めもなかなかのものでした。電車の一番前に立って風景を楽しんでいる旅慣れたお客さんもいました。長谷駅で降りて5分も歩けば長谷寺です。
長谷寺
長谷寺は、木造仏では日本最大といわれる長谷観音で知られています。
大和の長谷寺の開山でもある徳道上人が開いたとされる浄土宗の寺です。天平6年(736年)に創建されたと伝えられている古寺で、板東三十三観音の第4番札所として多くの参拝者が集まります。
観音堂には本尊十一面観音を祀っています。像高は9.18mで、台座を含めて約12mの偉容には圧倒されます。右手に錫杖、左手には蓮華をさした花瓶を持ち、全身は金色に輝いております。頭上にある十一面の仏はそれぞれ異なった表情を見せていますが、様々な境遇の人を救うためだといわれている。
観音堂の右手に阿弥陀堂があります。堂内正面に高さ2.8mの黄金の阿弥陀如来像が安置されています。源頼朝の42歳の厄除けに造られたといわれていますが、実際は室町時代の作のようです。
本堂左手に宝物館があります。長谷寺に古くから伝わる文化財、伽藍復興に伴い発掘された考古資料などが公開されています。
経堂には経典が入った輪蔵と呼ばれる回転式書架があり、これを一回転させると一切経を読んだのと同じ功徳があるといわれております。
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